国際労働機関(ILO)が1月23日に発表した『世界の雇用情勢2008年版』によれば、2007年に1日2ドル未満で生活する労働者は、世界全体で13億人だそうです。なんと世界全体の労働者の43.5%に相当するそうです。(この2ドルというのは、購買力平価を使用して各国の物価水準の差を考慮したものです)
地域別にみると、サブサハラ・アフリカでは労働者の8割以上が1日2ドル未満の稼ぎしかなく、東アジアでも、この10年間で随分とその比率は減ってきているが、それでも35.6%がそうだそうです。
しかし人数でみると、1日当たり2ドル未満の稼ぎしかない労働者が最も多くいいるのは南アジア(インド、パキスタンなど)地域で、約4億8千万人と推計されています。
日本では今年5月に、第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)が開かれることから、政府はアフリカに対する援助拡大を方針としているようですが、もし、人道的なものを援助の目的とするならば、南アジアの貧困についてもアフリカ以上に重要視する必要があるのではないでしょうか。
『世界の雇用情勢2008年版』については、以下のサイトから詳しい情報や英文の報告書が手に入ります。
http://www.ilo.org/public/japanese/region/asro/tokyo/new/index.htm#2
2008年1月25日金曜日
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