2008年7月27日日曜日

課題レポートの採点を終わって:コピペについて

ようやくレポートの採点を終わりました。そこで、考えさせられたことを皆さんにお伝えします。

昨年度まで、私の担当科目はマクロ経済学とゲーム理論入門だったので、レポートの提出を学生諸君に求めなかったのでわからなかったですが、今回初めて皆さんにレポートを課したことで、改めて「コピペ(コピー&ペースト)」が多いことを実感しました。

レポートの採点を始めて、最初の10本くらいに「コピペ」が特に多く、中には初めから最後まで「コピペ」というのがあり、「人を馬鹿にしているのか!」と怒り心頭でした。(武蔵大生の評価のために付け加えておくと、私自身が興味深く読める良くできた論文もいくつもありました。)

しかし、次の日(レポートの本数が多かったのとコピペ・チェックで、採点に2日かかりました)に、これは学生諸君の多くが参考文献の引用の仕方を含めたレポートの作成方法がわからないのだと理解したのです。

その理由は、コピペの個所の多いレポートの多くが1年生、2年生によるものだったからです。多分、これはまだゼミでレポートの書き方を習っていないためだと思います。

来学期は、レポートの課題を出す前に、レポート作成の方法論を講義しようと思います。

(学生諸君へ)最近の検索エンジンの発達により、コピー元の特定は容易になっています。最初から最後までコピペのレポートがどのような評価になるかは、想像がつきますよね。

2008年7月18日金曜日

2008年前期を終えて

ブログはもっと頻繁に書き込みしなければいけないですね。授業の準備と、研究、出張準備に追われて6月に一回書き込んだだけで、今に至ってしまいました。申し訳ないです。

開発経済論の授業はどうだったでしょうか?今学期は、成長理論、ガバナンス、援助を取り上げて授業をしました。経済学は日々進歩しているので、出来るだけ最新の議論を皆さんに紹介しようとしたのですが、理解できたでしょうか?

日々進歩しているということは、技術的に難しくなっていることも意味しますので、本当は大学院で勉強しないと、その面白いところはわからないかもしれません。しかし、学部の授業でも、できるだけそのエッセンスを学生諸君にわかるように伝えることが教員の腕の見せどころですよね。努力しましたが、その評価は皆さんにお任せします。

さて、6月にチュニジア、ガーナに出張をしました。様々な理由から学期中の出張となってしまい、皆さんには申し訳なかったです。どんな様子だったかは、HPにアップしましたので、ご興味があれば見てください。フィールド調査の紹介のところをクリックしてください。ガーナのクマシのビデオは結構面白いと思います。