2009年6月29日月曜日

期末試験に向けて

皆さん、もう前期の授業もあと2回です。前回は小テストの模範解答を紹介しました。7月1日は政府開発援助についてお話をして、最終回は質問に対する回答の時間にします。

期末試験対策としては、小テストを自分でもう一度やって、不明なことがあれば最終回に質問すればほぼ万全であと思います。あとは、各講義ノートにある練習問題をするのも良いでしょう。

皆さんの好成績を期待しています。頑張ってください。

2009年6月1日月曜日

似非エコノミスト

今日は授業と関係ないですが、重要なことを一つ。

2009年5月31日付の日本経済新聞の「経済論壇から」で東京大学教授の松井彰彦さんが「「世界大不況」時代の経済学」というタイトルで、経済学者が一般の雑誌などに寄稿した論文の内容を紹介しています。

そのなかで最近の不況を背景に、「経済や経済学に関する皮相的な理解をもとに、これまでの主張を大きく変え、にわかにケインジアンを気取ったり、まるでマルクス主義経済学者のように、資本主義批判を繰り返したりする論者も出てきた。」と述べています。

「経済や経済学に関する皮相的理解」って、大学の先生やエコノミストと呼ばれる人がそんな皮相的な理解をしているはずがない、と思う人がほとんどだと思いますが、現実はそうではないのです。

米国では大学の教員になるにはPh.D.(日本の博士号に相当)がまず必要ですが、日本ではそうではないのです。エコノミストに至っては、自分で名乗れば誰でもその日からエコノミストになれるのです。

大学の先生でも経済学が分かっていない人もいます。実際に学部レベルの教科書の知識で、本を何冊も書いている先生を私も知っています(経済学のフロンティアの研究は学部のレベルを超えたところにあるのです)。

ですから皆さんも「大学の先生だから」とか、「有名なエコノミストが言っていることだから」ということで、その人が書いたものを単純に信じてはいけません。

どの人の言っていることが正しくて、どの人の言っていることが間違っているか判断するのは結構簡単です。要は、自分の頭で考えてみることです。社会人になってだまされないように、大学生の間にこの訓練をしておきましょう。

2009年4月11日土曜日

世界経済の現状とミレニアム開発目標

前期第一回目の授業が終わりました。昨年度と同じように、世界経済の現状をUNDP(国連開発計画)がSwedenのRosling氏と一緒につくったソフトを使って紹介しました。このソフトは自分で操作して世界経済の現状を理解できる大変興味深いものなので、皆さんも是非自分で動かしてみてください。

このサイトから入手できます。

今年度の新たな付加価値としては、ミレニアム開発目標がアフリカにとっていかに不公平なものであるかを説明したニューヨーク大学のイースタリー教授の以下の論文を紹介しました。そんなに難しい論文ではないので、学部生の人でも読めると思います。是非、チャレンジしてみてください。

Easterly, William (2009), “How the Millennium Development Goals are Unfair to Africa,” World Development, Elsevier.

2009年4月6日月曜日

2009年度の誓い

昨年度は前期は頻繁に更新したのですが、後期は1回だけというお恥ずかしい状態でした。
今年度は心を入れ替えて、頻繁に更新したいと思います。どうぞ、よろしく。

また、毎年授業の内容は少しずつ改善していますので、「昨年度と同じじゃん」と思った方も良く見るとそうではないので、注意してください。当然、テストの内容も同じではありません。

今年度は水曜日の1限(9:00始り)という厳しい環境ですが、できるだけ多くの方に授業を取っていただければと思います。それでは、4月8日の9時にお会いしましょう。