石井光太(2011)、『ルポ 餓死現場で生きる』、ちくま新書、を読みました。
石井さんのことは、今は亡き 『月刊プレイボーイ』でのレポートを読んで、その写真と文章に衝撃を受けてから、できるだけ読むようにしています。
僕なんか、とてもスラムで生活できないので、スラムの現状を石井さんの本を通じて勉強しています。当然、一人の人の眼を通じてだけだと、バイアスがかかるので、他にも英字メディア(日本のメディアには途上国のスラムの話は殆ど出てこないので)を読むようにしていますが。
一つ気になったのが、「貧しいとHIVが広がる」というところで、「貧しいと栄養不良で、感染率が高まる」という内容と「貧しいアフリカの国」という表(p.243)が出ていますが、その表の上から2番目のボツワナ(感染率23.9%)は貧しい国ではありません。
ボツワナはモーリシャスと並び「アフリカの奇跡」と呼ばれている国で、私も行ったことがありますが、地方はわかりませんが、首都はカリフォルニアのようでした。ダイヤモンド生産からの収入を国庫に入れるため、確か教育費と医療費はタダだったと記憶しています。
このようなボツワナでなぜHIV感染率が高いのは研究課題ですね。
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