2008年2月14日木曜日

日本の援助は最低なのか?

米国ワシントンにあるCenter for Global Development(CGD)というシンクタンクでは、毎年先進国の援助の評価を行っています。この2007年の評価で日本は最低となっています。ちなみに最高はデンマークです。
http://www.cgdev.org/section/initiatives/_active/cdi/_components/aid/indicators/

日本の評価が低い理由として、経済規模に比べて援助の額が小さい(0.15%)、小さなプロジェクトが多いなどが挙げられています。評価できる点としては、ひも付き援助の比率が低い(8%)ことが指摘されています。

経済規模に比べて援助の額が小さいのはそのとおりで、北欧の国々は国民所得の1%程度を途上国への援助にあてています。

しかし、日本の援助プロジェクトの規模が小さいというのは、何か印象と違いますね。日本の援助というと、港湾施設や道路などのインフラが多い、という印象がありますから。

実は、CGDが評価のためのデータとして使用しているOECDのデータは、各先進国が自国の援助実績を報告したものをまとめているのですが、国によって援助プロジェクトの数え方(報告の仕方)が違うようなのです。

調べてみると日本の援助プロジェクトの最低額は10ドルです(2003年の実績)。1000円の援助って何よ?っていうことですよね。興味のある方は論文をご覧ください。

援助プロジェクトの数え方を先進国の間で統一するとともに、援助の評価方法の改善に向けて皆で取り組む必要があると思います。

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