2011年9月23日金曜日

『HIBAKUSHA 世界の終りに』by 鎌仲ひとみ

鎌仲ひとみ(2003)、『HIBAKUSHA 世界の終りに』、グループ現代制作

『ミツバチの羽音と地球の回転』を観て、鎌仲ひとみさんの作品が気になって、『HIBAKUSHA』を観ました。こっちは、すごく憂鬱になる作品です。ただし、やっぱり知らなきゃいけないことだと思います。

イラク、米国、日本の被爆者が取り上げられていますが、イラクはまだフセイン統治下の話なので、今はもっとひどいことになっているでしょう。

3・11の前ですが、日本もチェルノブイリの影響で東北・北海道を中心に乳がんの患者が増えている可能性が示されています。

武蔵の図書館にも入っています。是非、観てください。

2011年9月21日水曜日

『テロリストは誰?第三世界に対する戦争:僕がアメリカの外交政策について学んだこと』

『テロリストは誰?第三世界に対する戦争:僕がアメリカの外交政策について学んだこと』
ビデオ編集:フランク・ドリル

このDVDは既存の10本のドキュメンタリーを編集して2時間にしたもので、 DVDのカバーに「第二次世界大戦以降のCIAによる秘密工作と米軍の軍事介入 学校では教えず主要メディアで取り上げられないこと」と書いてありますが、私も知らないことがいくつもありました。

1954年のグアテマラのクーデター、1964年ブラジルのクーデター、1966年ガーナのクーデターの背景などです。また、スハルトが東チモールに対して行ってきたこと。

援助政策は外交政策の一環ともいえるわけで、途上国の経済発展(あるいは後退)がいかに先進国の政策の影響を受けてきたか、考えさせるDVDだと思います。

是非、武蔵の学生さんにも見てもらいたいと思います。図書館にあります。

2011年9月20日火曜日

石井光太著、『ルポ 餓死現場で生きる』

石井光太(2011)、『ルポ 餓死現場で生きる』、ちくま新書、を読みました。

石井さんのことは、今は亡き 『月刊プレイボーイ』でのレポートを読んで、その写真と文章に衝撃を受けてから、できるだけ読むようにしています。

僕なんか、とてもスラムで生活できないので、スラムの現状を石井さんの本を通じて勉強しています。当然、一人の人の眼を通じてだけだと、バイアスがかかるので、他にも英字メディア(日本のメディアには途上国のスラムの話は殆ど出てこないので)を読むようにしていますが。

一つ気になったのが、「貧しいとHIVが広がる」というところで、「貧しいと栄養不良で、感染率が高まる」という内容と「貧しいアフリカの国」という表(p.243)が出ていますが、その表の上から2番目のボツワナ(感染率23.9%)は貧しい国ではありません。

ボツワナはモーリシャスと並び「アフリカの奇跡」と呼ばれている国で、私も行ったことがありますが、地方はわかりませんが、首都はカリフォルニアのようでした。ダイヤモンド生産からの収入を国庫に入れるため、確か教育費と医療費はタダだったと記憶しています。

このようなボツワナでなぜHIV感染率が高いのは研究課題ですね。

2011年5月20日金曜日

 以前ご紹介した本の英語版が出版されました。ご参考まで。

2010年9月28日火曜日

本を出しました




◎◎大塚啓二郎・東郷賢・浜田宏一編
『模倣型経済の躍進と足ぶみ ―戦後の日本経済を振り返る―』発売中◎◎
http://www.amazon.co.jp/dp/4779504929

内容は日本の高度成長とそれに続く停滞について、著名な先生方と一緒に研究したものです。
どうぞ、よろしく。

2009年6月29日月曜日

期末試験に向けて

皆さん、もう前期の授業もあと2回です。前回は小テストの模範解答を紹介しました。7月1日は政府開発援助についてお話をして、最終回は質問に対する回答の時間にします。

期末試験対策としては、小テストを自分でもう一度やって、不明なことがあれば最終回に質問すればほぼ万全であと思います。あとは、各講義ノートにある練習問題をするのも良いでしょう。

皆さんの好成績を期待しています。頑張ってください。

2009年6月1日月曜日

似非エコノミスト

今日は授業と関係ないですが、重要なことを一つ。

2009年5月31日付の日本経済新聞の「経済論壇から」で東京大学教授の松井彰彦さんが「「世界大不況」時代の経済学」というタイトルで、経済学者が一般の雑誌などに寄稿した論文の内容を紹介しています。

そのなかで最近の不況を背景に、「経済や経済学に関する皮相的な理解をもとに、これまでの主張を大きく変え、にわかにケインジアンを気取ったり、まるでマルクス主義経済学者のように、資本主義批判を繰り返したりする論者も出てきた。」と述べています。

「経済や経済学に関する皮相的理解」って、大学の先生やエコノミストと呼ばれる人がそんな皮相的な理解をしているはずがない、と思う人がほとんどだと思いますが、現実はそうではないのです。

米国では大学の教員になるにはPh.D.(日本の博士号に相当)がまず必要ですが、日本ではそうではないのです。エコノミストに至っては、自分で名乗れば誰でもその日からエコノミストになれるのです。

大学の先生でも経済学が分かっていない人もいます。実際に学部レベルの教科書の知識で、本を何冊も書いている先生を私も知っています(経済学のフロンティアの研究は学部のレベルを超えたところにあるのです)。

ですから皆さんも「大学の先生だから」とか、「有名なエコノミストが言っていることだから」ということで、その人が書いたものを単純に信じてはいけません。

どの人の言っていることが正しくて、どの人の言っていることが間違っているか判断するのは結構簡単です。要は、自分の頭で考えてみることです。社会人になってだまされないように、大学生の間にこの訓練をしておきましょう。